草木染紬着物『樂土』
Kimono “ L’éternité.”, Pongee Weaving
蘇芳
2022
私にとっての永遠と一瞬、花のいのち、ひとのいのち、炎のように燃えて続けている祈りの感情を織った。
降り注ぐひかり、炎、花びらのような存在をひと度も遮りたくなく、
緯への介入を避けたがただ一つ、十字の星、或いは心臓でもあるそれを右の背に配した。
経と緯がただひとときだけ交わるその瞬間を目指し、織っているようなカタルシスがあった。
この、燃えるような着物に筬を打ち下ろすたび、槌を振り下ろし、鋼を打つ行為のようだとおもう
芯をとらえていると外界からは離れ、頬だけが熱くなってゆく